一生薬を飲み続けなければならない!?”うつ”再発の現実とは?
薬を止めると”うつ”は2年以内に
50%が再発!?
最近は、テレビ番組や、雑誌の記事などで
盛んに”うつ”が取り上げられている。
ほとんどの内容が、”うつ”は薬と十分な休養をとれば、必ず治るから、
”うつ”の疑いがあれば、早めに病院にいって
治療を受けたほうがいいというもの。
確かに薬物療法と十分な休養で、
ほとんどの”うつ”患者は治るようである。
だがここで見過ごされているのは、
”うつ”という病の再発のしやすさである。
再発しやすいために、「治った」と思っても
薬の服用は止めてはいけない、というのが
ほとんどの医師の共通認識となっている。
”うつ”はやっぱり再発しやすいのか!?
”うつ”が再発しやすいことは、
世界各国の研究によってはっきりと確認されている。
アメリカの研究機関からの報告には、
”うつ”患者の実に半数が、2年以内に再発していて、
さらに8割近くが、その後の生涯において、
最低でも一度は再発しているという。
その他、各国の研究報告を総合すると、
”うつ”患者の実に75%が再発してしまい、
そのうちの50%が、わずか2年以内に再発してしまっている。
さらに”うつ”患者の20%が慢性化してしまっているという。
うつ再発防止 薬は飲み続けなければいけない!?
どうしても”うつ”は再発しやすい病であるために、
すぐに薬の服用を止めることが出来ない。
再発防止のために、
長期に渡って薬を飲み続けなればならなくなる。
もっとも今のように、長期に渡って薬を飲むことが可能になったのは、
SSRIなどの副作用の少ない、薬ができたことによる。
ただこの長期に渡る薬の服用が
”うつ”の慢性化に拍車をかけているとの
疑念を抱いている研究者もいる。
”うつ”が治って薬の服用を、止めると、
違和感などの「離脱症状」があらわれることがわかっている。
急に薬の服用を止めると、
禁断症状のように、急に元気がなくなったり、
気持ち的に落ち込んでしまうという患者が多い。
そのために、医師達も再発防止のために、維持療法といって、
”うつ”が治っても一定期間の抗うつ薬の服用を勧めている。
しかしその期間については、はっきりとは決められていない。
医師によっては3年だったり、5年だったり、
一生のみ続けなければならないという医師もいる。
現時点では、医師でさえ確かなことはわかっていないのだ。
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